仏壇を安置する場合、北向きは避けたいものです。

これは、古巣より位の高い貴族や武士が南を向いて座り従者は北を向いて座っていったのに倣ったものです。

同時に北面南座(北向き)の位置は直射日光が強いうえに、風通しも悪く、湿気も多いため不適当だといえます。

よい向きとしては、、まず西向き(東面西座)があります。これは仏教の理想世界「西方浄土」を礼拝する人が拝むかたちになるからです。

また本山向きというものもあります。これは西向きと同じように礼拝する延長線上に自分の属する本山があるということになります。

従って、住まいと本山との位置関係によって安置の方向は一定しません。